「HDDは、20世紀末から存在するコンピュータ向けのストレージであり、円盤状の磁気ディスクに、スライド式のヘッドを当てることにより、情報の記録、読み取りを行っている」
今回はそんなHDDを、実際に分解して内部構造を調べてみたので、その内容について書いてみたいと思います。
分解の儀
必要な工具
今回のHDDでは、精密ドライバ(トルクスドライバ)のT5、T6を使用しました。
犠牲
生贄の羊は、TOSHIBA製 MK6465GSX(640GB)。
ジャンクPCから取り外したもので、ノートPCに取り付けたところ不良があるのか、BIOS起動時にディスクエラーが表示されます。使っていても微妙な異音がするので、継続使用を諦め、今回犠牲になってもらいました。
外装の撤去
まずは外装を取り外します。トルクスドライバで表と裏を取り外したところ。
読み出しヘッド部分
円盤横についている、5cm弱の小さな部品が読み出しヘッドのようですね。薄い鉄が3層重ねられており、うまくスライドするように、プラスチック(白)のガイドもあるようです。
取り出すとこんな感じ。
ディスク部分
読み出しヘッドを取り出すと、2枚の円盤が見えました。何枚が入っているのかが、以前から不思議だったんですが、2枚だけなんですね。てっきり、超薄型で10枚程度入っているのかと思ってたので、ちょっと拍子抜けしました。
2枚のディスクを、中央の突起部分(モータ)で回すようになっています。残念ながら、このモーター部分の解体まではできませんでした。
全バラ結果
最終的には、以下の部品に分類されます。細かいネジが結構ありますね。
後で見たら
以下に全部書いてありました。Wikipediaってすごいね、ってオチでしたw
初めてのHDD
HDDに初めて触れたのは、1988年(中学2年)頃だったと思う。田舎町で電器屋を営んでいた父が、20MBのHDDを家に持ち込んできた。当時の価格は20万円。今では信じられないが、当時は1万円/1MBという価格設定だった(1GBじゃなくて1MBだよ。)インターフェイスもUSBではなくて、SCSI-1という幅20cm弱ある大き目のコネクタだったのを覚えてます。 今から30年以上前の話なので、内部の作りもここまでコンパクトにはなってなかったんだろうなぁと…、今では想像しかできませんが…。