先日、pythonで顔画像認識の機能を作りました。動かしてみてわかったのですが、自分のPCではGPUが活かせず動画にするとカクつくようでした。
Mac Book M1で開発していた時はそれほど感じなかったのですが、自宅のPCにもっていくと非常に遅い。ちなみに搭載しているグラボは以前購入したRadeon製の「RX570 8G OG」。 そこそこいけるだろうと踏んでたんですが、まぁ遅い。カメラを回しながらリアルタイムでCNN解析をかけると、動画が完全にコマ送り状態になりました。
これはやっぱりNVIDIAのGeforceを買わなきゃダメかしらとも思ったのですが、正直、どこまでの性能のものを買えばいいかわからず困りました。変に妥協して失敗してもイヤだし、かといって10数万も出す余裕はないし。
Jetsonを思い出す
そこで、ふと思ったのは以前から気になっていた「Jetson Nano」。どうせ機械学習目的でGPUを買うならAI特化にしてしまおうと思いつきました。RaspberryPiでハマった、エッジデバイス好きの自分にはぴったりと感じました。
メルカリでポチる
メルカリで中古品を探すと4GB版が25,000円で売られていたので迷わず購入。ボーナスも入ったし、使ってみてダメならまた売ればいいや、という試乗車精神で購入しました。
あとでKeepaで調べると、値段の変動がすさまじかった。
- 3年前は15,000円
- 1年前から徐々に値段が跳ね上がり、
- 4月頃には65,000円まで高騰して市場から消失。
- 10月頃に出回ると100,000円の高値
- 12月になぜか急落して25,000円
12月に値段が急落したのは、来年に新モデルのJetson Orin Nanoが控えているからかな、と思いましたがよくわかってません。情報求む。
到着、そして開封
到着しました。なんだか外観も緑でかっこいいですね。
意気揚々と開封。
ところが、開けてみてびっくり、ボード以外は何も入ってない。SDカードはもちろん、電源アダプタまでない。これじゃうごかせないじゃん!って、はじめは中古でだまされたのかと思いきや、基本的にそういうものらしく、付属品の類は(アダプタも)自分で購入する必要があるらしかった。
まずは電気屋さんでMicroSDカードを購入。KIOXIA社の32GB。MicroSDカードは UHS-I インターフェイスに対応したものが必要らしく、さらにクラスU3とU1を選択する必要あり。U3の方が性能がいいそうなので、奮発してU3(といっても、1,800円程度)を購入。
次に電源アダプタ。5V、4AのACアダプタが必要とのことなのですが、電器屋さんではACアダプタ単体での販売がなかなかなく、Amazonで取り寄せ購入しました。
セットアップ
OSインストール
公式サイトでは、OSとして「Jetpack」という、UbuntuにJetsonを活かせる各種ライブラリを初期搭載したディストリビューションが提供されています。
ここからイメージをダウンロード(6GB程度)後に、SDCard Writerの「balenaEtcher」を使用してSDCardにイメージのコピーを行います。
おおよそ30分程度かかり、ようやく終了。
起動
ACアダプタとHDMIケーブルを刺して起動すると、Ubuntuの初期セットアップ画面が表示されます。ユーザ、パスワード、Location等を設定すると、再起動後に下のようなデスクトップ画面が表示されました。
かっけーw
今日のところはここまでですかね。
年明けまでに時間があれば、前回やった顔画像認識を動かしてみてRadeonGPUと、CUDAエンジンの速度の違いを比較してみたいと思います。