なんでも答えてくれる、高度AI「ChatGPT」を試してみた

ChatGPTについて

皆さんは「ChatGPT」をご存知でしょうか。

「ChatGPT」は、イーロンマスクが設立した非営利団体のOpenAIが、アメリカ現地時間12月1日に発表した自然言語生成モデルのWebサービスです。

ChatGPT https://chat.openai.com/chat

簡単に言うと、超高度なチャットボット、というイメージで良いと思いますが、こちらで問いかけすることに対して本当に柔軟に、なんでも答えてくれるサービスです。

従来のスマートスピーカー(Alexa、Google Home)とは、次のような点が異なっています。

  1. 問いかけに対し、データモデルを元にした的確な回答事例をあげられること
  2. 複数回答の対話に対して前段の内容から、質問の趣旨を理解できること
  3. こちらの問いかけが口語的(しかも日本語で)であっても、文章として理解できること
  4. 回答文脈の構成が、非常にわかりやすいこと
  5. オリジナルな情報の創作(歌詞、小説など)も行えること

今回は、このChatGPTの使用感をサンプルに合わせて解説し、実際に使用してみた結果をいくつか上げていこうと思います。

1. 問いかけに対し、データモデルを元にした的確な回答事例をあげられること

最初に次のような問いかけをしてみました。

上記のように、いくつかの事例をあげてくれます。

なお、質問の回答は最新のものではなく、2021年時点でFIXしたものだそうです。 彼自身が答えてくれました。

2. 複数回答の対話に対して前段の内容から、質問の趣旨を理解できること

上の質問に対し、続けて次の質問を挙げてみました。

2回目の質問では、「顔画像認識」の議題には触れていませんが、前段の話から話題の趣旨を汲み取って回答していることがわかります。また、それぞれの列挙内容も、性能面を意識した回答になっていることがわかります。

回答が少し機械的なので、次に、少し苛めてみることにしました。

こちらの不満に対して、ただ謝罪、ゼロ回答を述べるだけではなく、モジュール組み合わせを使用した打開策も出してくれました。回答内容も、適当であることがわかります。

3. こちらの問いかけが口語的(しかも日本語で)であっても、文章として理解できること

驚くべきことに、北海道の地方方言もわかっていそうな気配があります。まぁ、「なまら」(とても)は形容詞なので、無視されている可能性もありますが・・・。

4. 回答文脈の構成が、非常にわかりやすいこと

これまでの回答でも分かる通り、読み手にわかりやすい文章が返されてきます。

上記のようにプログラムのサンプルを提示することに対しても、ただ回答を述べるだけではなく、内容の解説もつけてくれます。

5. オリジナルな情報の創作(歌詞、小説など)も行えること

その他

他に、次のページで使い方の事例を書いている方がいらっしゃったので、紹介します。

qiita.com

苦手なこと

1でも触れましたが、データが2021年時点で固着していることもあり、直近の状況に関する話は苦手なようです。

用途

今回のChatGPTの発表に対し、世界中で話題が広がっていますが、データサイエンティストからは懐疑的な見方もあるようです。曰く「それっぽい」回答を返すだけで正確な解答ではない、答えを信じすぎる人増えると困る、とか。

www.businessinsider.jp

個人的には、何の気なしの相談とか、技術の手慣れの段階でサンプルコードを引き出すために「ググって」Qiita記事を探すより、こちらの方が楽なので、そういった用途で使えそうと感じています。

一方で、今回のChatGPTの発表を受け、海外では、早くも次のような動きも出始めているそうです。

  • 学校の宿題でChatGPTの利用を禁止
  • 明示された以外で論文への仕様を禁止

こういった動きが出るのは、AI時事ネタの個性かもしれませんね。