IoT検定対策1章 戦略とマネジメント

IoTの資格取得について

これまでの経験値と、体系知識の学びを目指して、春ごろから、IoTの技術資格習得を考えていました。2020年現在、国内には2つのIoT試験が存在します(【】は私の受験予定レベル)

  • IoTシステム技術検定 【基礎】
    • モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)が主催
    • どちらかというと技術力に特化した内容
    • 試験日は、年2回 固定日
  • IoT検定 【レベル1】
    • IoT検定制度委員会が主催
    • どちらかというとIoTの活用力(IoTコーディネータ)
    • 試験は週1程度、プロメトリックが支援

最初、「IoTシステム技術検定」を受験することを考えていたのですが、コロナ禍の影響で今年度の試験が中止となってしまいました。鞍替えというわけではないのですが、停滞しているのもイヤだったので、8月~9月に「IoT検定」を受験する予定です。

勉強は、以下の書籍を基に進めていきます。

以下、勉強で知らなかった・分からなかった箇所をしっかりアウトプットして、記憶に定着させていきたいと思います。

戦略とマネジメント

戦略・企画

  • ファイブフォース分析

    • 企業の現状把握において競争状況を分析するためのフレームワーク。ライバル動向を分析するだけではなく、5つの競争要因で分析すべきという考え方。
    • マイケル・ポーターの『競争の戦略』
      1. 新規参入者 : 業界に新たに参入する可能性のある企業等
        • 「海外大手アパレル企業の進出」
      2. 競争業者(自社はこの中にあると考える) : 競合同士の敵対関係
        • 「値引き販売の常態化」
        • 「テレビCM中心とした広告宣伝合戦」
        • 「海外展開」
      3. 代替品 : 代替可能な製品やサービス
        • 「インターネット通販の普及」
      4. 買い手 : 顧客
        • 「ブランドロイヤリティの低下」
        • 「不要不急ものは購入しない」
        • 「良質なものを選んで購入」
      5. 供給業者・売り手 : 原材料やサービスを提供する企業等
        • 「円安による値上げ要請」
    • マクドナルドを例にした場合
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  • バリューチェーン(価値連鎖)

    • 原材料を加工し、最終製品を組み立てて販売し、購入者に届けるという一連のプロセスのことを指す。
    • 主活動:購買・製造・出荷・販売・アフターサービス
    • 支援活動:企業インフラ構築、人材管理、技術研究開発
  • ブルーオーシャン戦略

    • レネ・モボルニュW・チャン・キムの『ブルー・オーシャン戦略』
    • 企業間の競争が激しい事業領域「レッド・オーシャン」に対し、比較的緩い事業領域を「ブルー・オーシャン」と定義。
    • 低コスト化のために一般機能を減らし、付加価値を増やすことが必要。
  • アンゾフの成長マトリクス

    • イゴール・アンゾフの『企業戦略論』
      • 企業の長期的な成長戦略を決めるためのツール
      • 「既存技術と新規技術」「既存市場と新規市場」から成るマトリクス
        1. 市場浸透戦略(既市/既技):高付加価値・営業力・ブランド力が必要(下図①)
        2. 市場開拓戦略(新市/既技):これまで利用していない層への売込み(下図③)
        3. 新商品対策戦略(既市/新技):近年では機能差別化が難しく、難易度が高い(下図②)
        4. 多角化戦略(新市/新技):組織改革・新たな原資が必要。買収(MA)などの戦略(下図④)
      • 富士フィルムを例にした場合
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  • プロセス・イノベーション

    • これまでのやり方や手法をすべて新しくすることでイノベーションを起こすこと
    • 人工知能を使ってカスタマイズ製品を効率よく大量に作り出すマス・カスタマイゼーションなど
  • イノベーションのジレンマ

  • スマート製品のケイパビリティ

    • スマート製品に必要となる(組織的・システム間連携)能力
      1. モニタリング
      2. 制御
      3. 最適化
      4. 自律性
    • 上記は独立したものではなく、それぞれが前項の段階を備えていること。

プロジェクト・マネジメント

  • PMBOK
    • Project Management Body Of Knowrage の略
  • CMMI
    • Capability Maturity Model Integration の略
    • 組織のプロセス管理の成熟度を評価する指標
    • 一様の指標を定めているだけではなく、成熟度3以上では自主改善を進めるもの(PDCA、ISO的な?)
      1. 成熟度1. Initial:場当たり的、環境が安定しない
      2. 成熟度2. Managed:基本的な管理。一部の組織で成功を反復して実現。
      3. 成熟度3. Defined:組織内でプロセス標準を確立。自主改善。テーラリング指針でプロセスを確立 ※テーラリング:「仕立て直し」の意。組織規程の指針やプロセスを基に、プロジェクトに応じた具体的な標準を策定すること。
  • リーン思考
    • 「ムダの排除」を目指したトヨタの「かんばん方式」がベース。そのうえでリーン思考は以下の考えが基本。
      • 「顧客目線の製品価値定義」
      • 「価値創造以外のムダ排除」
      • 「役割分担から製品担当へ」
      • 「オーダー生産」
      • 「永続的改善追及」
    • 「売れない製品を大量に生産して不良在庫を抱える」ようなリスクを回避。
  • QC手法

人材育成と企業間連携

  • スキル標準
    • ITSSITスキル標準):IT関連の職種と専門分野ごとに求められるスキルの規定
    • ETSS(組み込みスキル標準)
    • UISS(情報システムユーザースキル標準):情報システムユーザー企業向け、システム利用に関する人物像と必要スキルの規定
  • 企業連携
    • 垂直統合:いち企業が主体となり、サプライチェーン(調達、販売、サービス)に沿って得意な企業を統制した連携を行う。
    • 水平分業:複数の企業が集まり、得意な分野ごとに分業して目的達成すを目指す。協調が必要。
    • 垂直分業:サプライチェーン(調達、販売、サービス)の上下で別々の企業が分業する。
  • クラウドソーシング
    • 不特定多数から特定業務の従事者を募るサービス
    • ランサーズやクラウドワークスなどが該当
    • トラブル防止のため、契約時に発注側は運営サイトに対し、仮払い状態で預ける運用が一般的。
  • IoT推進コンソーシアム
    1. 目的1:IoTに関する技術の開発・実証及び標準化等の推進
    2. 目的2:IoTに関する各種プロジェクトの創出及び当該プロジェクトの実施に必要となる規制改革等の提言等を推進